
給湯器の型番調査方法
給湯器の交換や修理時に必要な型番の調べ方を、メーカー別に詳しく解説いたします。
正確な型番の確認により、スムーズな交換作業と適切な機種選定が可能になります。
型番が必要な理由
給湯器の型番は、機器の交換や修理を行う際に必要不可欠な情報です。
型番により以下の重要な情報が判明します。
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給湯能力(号数):16号、20号、24号など、同時に使用できるお湯の量
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設置タイプ:屋外壁掛け、屋外据置き、PS設置など
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機能:給湯専用、ふろ給湯器、暖房機能の有無
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オート機能:オート、フルオート、給湯専用の区別
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燃料種別:都市ガス(13A・12A)、プロパンガス(LP)
⚠️型番が不正確だと、設置できない機種を購入してしまったり、機能が異なる製品を選んでしまう可能性があります。
型番シールの基本的な見方
給湯器の型番は、本体に貼付された型番シールに記載されています。
一般的な設置場所は以下の通りです。
型番シールの一般的な設置場所
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本体前面:操作パネル周辺や給湯器正面の見やすい位置
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本体側面:左右どちらかの側面、アクセスしやすい高さ
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本体背面:壁掛け型の場合、壁面との間に貼付
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本体下部:据置き型の場合、本体底面近くに設置
型番シールには、型番以外にも製造年月、製造番号、ガス種などの重要な情報が記載されています。

給湯器の型番シール例
メーカー別型番調査方法
リンナイ(Rinnai)
型番シールの設置場所
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屋外壁掛け型:本体前面下部、または右側面
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屋外据置き型:本体前面または側面の見やすい位置
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PS設置型:扉を開けた内部、本体前面
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屋内設置型:本体前面の操作部周辺
型番の見方と表記例

確認時のポイント
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リンナイの型番は「RUF」「RUX」「RUS」などで始まることが多い
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数字4桁目が号数を表す(例:2405→24号)
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末尾の「W」は屋外壁掛け、「T」は据置きを表す
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「E」が含まれる場合はエコジョーズ(高効率型)

リンナイ給湯器の型番シール位置例
ノーリ ツ(Noritz)
型番シールの設置場所
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屋外壁掛け型:本体前面下部、左右側面のいずれか
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屋外据置き型:本体前面、時には側面
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PS設置型:PS扉内部、本体前面
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屋内設置型:本体正面の見やすい位置
型番の見方と表記例

ハーマンブランドとの関係性
ハーマン(Harman)はノーリツのブランドの一つです。ハーマン製品もノーリツと同様の型番体系を使用しており、型番シールの設置場所も基本的に同じです。
確認時のポイント
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ノーリツの型番は「GT」「GQ」「GTH」などで始まる
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「C」が含まれる場合はエコジョーズ
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号数は型番中の2桁の数字で表示(例:2462→24号)
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「X」は屋外設置、「S」は屋内設置を示すことが多い

ノーリツ給湯器の型番シール位置例
パロマ(Paloma)
型番シールの設置場所
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屋外壁掛け型:本体前面、右側面が多い
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屋外据置き型:本体前面下部
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PS設置型:本体前面の操作パネル近く
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屋内設置型:扉内部の本体前面
型番の見方と表記例

確認時のポイント
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パロマの型番は「FH」「PH」「DH」などで始まる
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「E」が含まれる場合はエコジョーズ
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4桁の数字で号数と機能を表示(例:2420→24号)
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「AW」は屋外壁掛け、「AT」は据置きを表す
パーパス(PURPOSE)
型番シールの設置場所
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屋外壁掛け型:本体前面、側面のどちらか
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屋外据置き型:本体前面下部または側面
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PS設置型:本体前面の見やすい位置
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屋内設置型:扉を開けた本体前面
型番の見方と表記例

確認時のポイント
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パーパスの型番は「GX」「GS」などで始まることが多い
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「H」が含まれる場合はエコジョーズ
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4桁の数字で号数を表示(例:2400→24号)
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「Z」はフルオート、「A」はオートを表す
東京ガス
OEM製品について
東京ガスブランドの給湯器は、主にリンナイやノーリツが製造するOEM製品です。
そのため、実際の製造メーカーを確認することが重要です。
型番シールの設置場所
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基本的には製造元(リンナイ・ノーリツ)と同じ位置
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東京ガスのロゴと併せて製造元の表示を確認
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型番シール以外に「製造元」の記載を探す
実際のメーカーの見分け方
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型番シールで東京ガスのロゴを確認
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「製造元:リンナイ株式会社」などの表記を探す
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型番の頭文字で判断(RUF→リンナイ、GT→ノーリツ)
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本体のデザインや操作パネルで製造元を推測
大阪ガス
OEM製品について
大阪ガスブランドの給湯器も東京ガス同様、主にリンナイやノーリツが製造するOEM製品が中心です。
型番シールの設置場所
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製造元と同じ位置に設置
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大阪ガスのロゴと製造元の併記を確認
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型番以外の製造情報も重要
実際のメーカーの見分け方
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大阪ガスブランドの表示を確認
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製造元の記載を型番シール周辺で探す
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型番の特徴から製造元を特定
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不明な場合は販売店に確認
設置タイプ別確認方法
屋外設置型の確認方法
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懐中電灯やスマートフォンのライトを使用
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側面や背面もしっかりチェック
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雨や汚れでシールが見えにくい場合は清拭
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高所に設置されている場合は安全に注意

屋外壁掛け型給湯器の設置例
屋内設置型の確認方法
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十分な照明を確保
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前面カバーを取り外す必要がある場合も
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周辺の配管に注意しながら確認
PS設置型の確認方法
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PS扉を完全に開放
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狭いスペースでの作業に注意
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扉の内側にも型番表示がある場合あり
マンション共用部設置の確認方法
⚠️マンションの共用部に設置されている場合は、管理組合や管理会社の許可を得てから確認作業を行ってください。
写真撮影のコツ
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複数角度から撮影:型番シール全体が写るように
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フラッシュを活用:文字がはっきり読めるように
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本体全体も撮影:設置状況の確認用
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ガス種の確認:13A、12A、LPの表示も忘れずに
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製造年月日も撮影:交換の参考情報として

型番シールの撮影例
型番から分かる情報
給湯能力(号数)

設置タイプの判別
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屋外壁掛け:「W」「WS」「WAW」などの表記
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屋外据置き:「T」「TS」などの表記
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PS設置:「PS」「PSW」などの表記
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屋内設置:「I」「IS」などの表記
設置タイプの判別
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給湯専用:お湯を出すのみ
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オート:自動湯はり、保温機能
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フルオート:オート機能+自動足し湯
エコジョーズ(高効率型)
型番に「E」「C」「H」などが含まれる場合、エコジョーズ(高効率型)です。
従来型より約15%ガス使用量を削減できます。
交換時の注意点
同一型番が廃番の場合の対応
⚠️製造から10年以上経過している給湯器は、同一型番が生産終了している可能性があります。
対応方法
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後継機種の確認:メーカーに後継機種を問い合わせ
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同等性能機種の選定:号数、機能、設置タイプが同じ機種を選択
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設置基準の確認:現行の設置基準に適合するかチェック
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配管の適合性確認:既存配管がそのまま使用できるか確認
設置基準の変更への対応
給湯器の設置基準は定期的に見直されるため、旧機種と同じ場所に設置できない場合があります。
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離隔距離の変更
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排気方向の規制
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給気方法の変更
まとめ
給湯器の型番確認は、適切な交換機種の選定と円滑な工事のために必要不可欠です。
以下のポイントを押さえて確実に確認しましょう。
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安全第一:高所作業や狭い場所での確認は十分注意離隔距離の変更
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複数箇所の確認:型番シールが複数ある場合は全て撮影
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ガス種の確認:13A、12A、LPの確認も忘れずに
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製造年月の記録:交換時期の判断材料として重要
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専門業者への相談:不明な点は遠慮なく専門業者に相談
⚠️型番確認で不明な点がある場合は、無理をせずに給湯器専門の業者にご相談ください。正確な型番の確認により、最適な給湯器への交換が可能になります。